「スーパー歌舞伎」は「妖怪ウォッチ」とおんなじだ！！

 

こんにちは！
渡辺 拓です。

 

「スーパー歌舞伎」

は

「妖怪ウォッチ」

とおんなじだ！！

 

というのは、
昨日の

「プレミアムフライデー」とおんなじだ！

に引き続き、
「スーパー歌舞伎」に
共通するところを見つけたお話です。

 

話の発端はこちらをご覧ください！↓

 

このレポートの中で

「伝統とは少し違うもの」
がでてきたのはなぜ？

という疑問が浮かんできました。

 

「スーパー歌舞伎」

と

「歌舞伎」

は
なんで区別されてるの？

 

にまつわるギモン・・

 

今日は

 

「スーパー歌舞伎をやります！」

と言われた
「観客側」の気持ちを
考えてみました。

 

その結果出てきたのは、

「新しいものだと言われたほうが
飛び込みやすい」

ということでした。

・
・・

うえの話、
結局どういうことかというと、

 

「今の若い人（僕を含め）に、
歌舞伎を見に来てもらうには
どうしたらいいんだろうか？」

という問いに行きつきます。

 

それを考えたとき、

 

「歌舞伎をやります！
ぜひ来てください！」

よりは、

 

「新しいスーパー歌舞伎をやります！
ぜひ来てください！」

の方が来やすいんですよね。

 

「何か新しいものをやる。
若者向けにも見やすいよ！」

 

というメッセージができていれば、
かなり足を運んでみる
ハードルはさがります。

・
・・

もれなく
そうやって
観客を集めているんですが、

 

その中でも
「うまい！」と
思ったのは、

昔の、つまり
伝統的な歌舞伎のパロディを
ところどころで
取り入れてるということです。

 

「桃太郎」の鬼ヶ島で
赤、青、緑、黄、黒の
五つの色の鬼が名のりを上げるシーンは、

「白波五人男（しらなみごにんおとこ）」

という昔の歌舞伎の
話を取り入れているし、

 

「花さかじいさん」の
桜が舞い散るシーンでは、
「義経千本桜（よしつねせんぼんざくら）」

の演出を
取り入れているそうです。

 

 

あ、ちなみになんで
僕がそれを知っているか？
というと、

歌舞伎座には
「イヤホンガイド」
なるしろものがあるんですよ〜笑

 

「さあ、ここからが
海老蔵の見どころです！」

みたいな感じで
随所でバチィン！ときまる
解説をしてくれるので

歌舞伎座に行くなら
必ず！そのセットを
手に入れてください。

それがあるので
どんな初心者でも
楽しめますよ！！！

 

・
・・

 

・・少しそれました。

で、そのパロディを入れているのが
何がいいかというと、

 

「昔から歌舞伎が好きな人も、
新しく歌舞伎を見に来た人も、
全員が楽しめる！」

ということです。

 

昔からのファンには

「あ！この話が
このタイミングで出てくるんだ〜！」

という面白みになりますし、

 

新しいファンには

「このシーンは、
古典歌舞伎のシーンを
取り入れているらしいよ！」

ということで
古典的な歌舞伎を
見に行ってくれるキッカケになる。

 

このバランスが
素晴らしいと思いました。

 

ちなみに、
一大ブームを巻き起こした

「妖怪ウォッチ」

も同じような構造に
なっているそうです。

 

お父さん・お母さん世代が
理解できるような
パロディネタを
随所にちりばめているそうなんですよね。

 

それで
子供だけじゃなく
大人も巻き込んで楽しめる、

そんなエンターテインメントを
作り上げていたそうです。

 

もちろん
新・旧だけじゃなくて、

他にも

・海老蔵ファン
・中村獅童ファン
・派手な演出が好きな人
・・・

と、
いろんな人に向けて
何かの引っ掛かりができるように
計算されています。

 

こういう

「あるターゲットを
どう取り込んでいくか？
そしてそれを全体でどう見せるか？」

というところが
隅々まで計算されていて、

前にお話しした
「手の切れるような歌舞伎」
が披露されていると思いました。

 

「手の切れるような・・」の話は
こちらからご覧ください！↓

 

こういう

「どの層にどう見せるか？」

というのは
今後も気をつけるようにします。

 

歌舞伎の話はこちらからご覧ください！↓

 

ではでは。

 

ここまでお読みいただき、
ありがとうございました！